恋する宇宙のレビュー・感想・評価
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アスペルガー症候群への理解
おもちゃ会社のエンジニアをしているアダム。音声認識を組み込んだりして、かなり頭がよさそうだ。そんな彼は天体オタク、人間観察が好き。ベスとも仲良くなりそうだった矢先に会社をクビになってしまう。コストがかかりすぎるために・・・
ゆっくりアダムの病気を理解して付き合うことになったベス。kissing , holding , no sexと、本当にゆっくり付き合い始めた。純粋すぎてウソを許せない性格のアダム。両親と偶然に出会ったことに関して鋭くつっこんでしまう。そして、会計士をしている彼女の父親マーティ(ギャラガー)の有罪が決まる。ウソや犯罪を許せなアダムであっても、子供じみた性格では何もできないのだ。家族崩壊の危機にあるベスの家。だけど、カリフォルニアに就職が決まったアダムはベスに一緒に来てほしいと伝えるだけで、家族を思いやる気持ちがない・・・
結局カリフォルニアには行かなかったベスだったが、アダムに“アダム”というタイトルの絵本を送る。セントラルパークに住むアライグマの話だ。ここで映画は終わってしまうが、今まで一人でニューヨークを出たことがなかったアダムにとって、環境が変わったおかげで人の付き合いがよくなっていたようだ。障害のある人と付き合うにはそれなりの覚悟と理解が必要だということがよくわかる。彼女にとってみては家から犯罪者を出してしまったわけだし、気持ちの整理がつくには1年くらいかかるってものだ。まぁ、絵本を仕上げたんだから、追いかけて行くんだろうなぁ・・・
不器用さにふるえる。
町山智浩さんが映画の解説しててタイトル覚えてたので鑑賞。
主人公の不器用でまっすぐで嘘がないってただそれだけのことで感動する。
つくづくお話って物語の複雑さよりもキャラクターの魅力で成立するもんなんだろうと痛感。
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