悪の教典のレビュー・感想・評価
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正直興ざめ
原作を読んだ友人は本作がRー15であることを心配していた。
原作の描写からするとRー18で当然と感じたそうだ。
この作品にとってRー15になるか18になるかは大きな問題だったろう。
なぜなら本作の舞台は高校であり教師の凶行なので、高校生目線で観るのが一番向いているし、感情移入も出来るはずだ。実際そういう作りにもなっていると思う。
しかし私のような中年男子の場合、共感できる登場人物が見当たらない。
本作にはまともな大人が出てこないのだ。
なので終始この事件の傍観者という位置付けで観るしかなかった。
物語的に面白ければそれはそれで良いのだけれど、盗聴器のくだりやAEDのくだりはあまりにこれ見よがし過ぎて「なんだそれっ」ってレベルで、正直興ざめした。
例えば「SAW」の痛さや「冷たい熱帯魚」の怖さは劇中に共感、感情移入できる人物があってこそのものだ。
そういう面でも本作に1人でも共感、感情移入出来る人物がいてくれたら少しは違ったのかなと思う。
話題先行
原作はどうか知りませんが、正直退屈でした。
テーマとしては非常に興味をそそられ、また宣伝もうまかったので観てみましたが、正直後半は退屈そのもの。
現実味を帯びない単調な殺しが無駄に続き、ストーリー性もなく、しかも特にオチもない。
久しぶりに途中で劇場を出たくなりました。
しかもこの程度の作品で続編があるとは…リピーターはかなり少ないかと。
伊藤英明の演技がよかった点でプラス0.5、作品としては駄作。三池崇史監督だからなおさらガッカリです。
ちなみに余談ですが、作品紹介ではサイコパス=反社会的人格障害とし、共感能力が全くないとしていますが、この説明は誤りです。
サイコパスは精神病質者、あるいは犯罪者気質で、他者の心理状態を把捉するという点はむしろ優れています。
彼らの大きな特徴は罪悪感の欠如にあり、人をだましたり、傷つけたりすることに対する後ろめたさが全くない点です。
共感能力がないのではなく、うまいこと共感してだますことが得意で、かつ何の罪の意識も沸かないのです。
反社会的人格障害の場合は別のパーソナリティ障害にカテゴライズされますので、このあたりの説明はしっかり調べてからするべきでしょう。
逆に18歳以下が楽しめそうな内容。
ぜひ原作を読んでから!
原作を読み、序章DVDを観た後だったので、ストーリーが頭に入ってた分出演者達の表情、演技に集中できてあっという間に時間が過ぎました。
しかし、伊藤英明は裸になるとどうしても『仙崎大輔』に見えてしまうのは私だけでしょうか?
ストイックさは伝わってくるし、この人ならこの殺し方出来るだろうなぁっていう説得力もあるんだけど…。
前半の教師ハスミンの眼から、サイコパスの蓮実の眼に段々変わっていく表情は正直怖かったです。
土下座して命乞いをしてる教え子の背中を撃ったり、ハンダゴテで刺し殺したり…
とてもポップコーンなんか食べながら観る映画ではありません!
一緒に観に行った子は『伊藤英明嫌いになった(-_-)!』って言うし、後ろの席のカップルは『二度と観ない(;_;)』って女の子半泣き気味で、ポップコーンほとんど残してました。
私は…ラストのハスミンと怜花の台詞のシーンが、最後にまたゾクッとして好きです。
何に対してゴメンって言ったんだろう、原作どおりに、刑務所でて自分達をまた殺しにくるんだろうなと思わせるのに充分だったと。
体力的、精神的にも絶対な強さがある蓮実聖司を、伊藤英明が演じて間違いなかったと感じ、また映画館で観たいと思いました。
これから観ようと思ってる方は、やはり原作を読んでからのほうが良いと思いますよ。
なにをしたいんだろう
伏線がめちゃくちゃ長く、そのうえひねりがなにもなく人を殺して終了というもう本当につまらない映画だった。確かに殺人アクションも最後の方はただ銃殺。それ以外に全く芸がなく、飽きてしまった。
終盤に飽きる。
爽やかさは一切排除!
気持ち悪く人を殺す映画。
気持ち悪く人を殺す映画です。
人を殺すのだから、当然気持ち悪いですが、
他の映画のように、あっさりと死の瞬間しか撮らないことを許さず、
人が死んだ後、吹っ飛ばされる姿。
一度で死なず、苦しむ姿。
クラスメイトと自分自身に突きつけられる死に怯える姿。
手を抜かず、撮ってあり、後半ではその連続に本当に呆気にとられました。
また、数々の伏線から、しっかりとストーリーも作りこんであり面白かったです。
AEDのくだり、人命を助けるAEDが、死刑になりかねない罪の証拠になるのは、
皮肉だったんでしょうか。。。
考えすぎですかね。
ちょっと単調で飽きちゃいましたよ…。
この伊藤英明がスゴイ!
見終わってみると、伊藤英明以外にあり得ないようなハマリ役だったことに驚き。
いままでのイメージを投げ打った、冒険を超えた挑戦ではないでしょうか。
三池作品としては、久々に納得できる仕上がり。
原作がしっかりしているおかげで破綻がない。
引き締まっていて、ずっと映画らしい緊張感が続くのが良い。
三池監督らしい、いろんな意味でヤバイ映画です。
後半にかけては、
昨今のエンタメ映画のお約束を裏切る展開。
「もうやめて!」と言いたくなるくらいで
これはもう単なる映画ではなく、アクティビティ感覚。
過激な内容ゆえに、
最後の惨劇はリアルよりも
フィクションを意識させる演出が強調されていて救われます。
主人公の内面にあまり踏み込まなかったのは
「モンスター」映画として楽しんでもらう配慮かもしれませんね。
そういう気構えで見るのが正解だと思います。
原作の感想
原作ははっきり言っておもしろみのない作品でした。無感情な主人公に誰も勝てないのと、主人公が最後まで無感情の設定を貫くのとで、ただ殺害していく様子を見ている感じです。主人公に変化もなく、他の登場人物がドラマチックな展開を起こすということもほとんどありませんでした。
けれど今回の映画には期待しています。アクション映画のようになると考えていますが、見に行こうと思います。
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