「今日は皆さんにちょっと死んで貰います」悪の教典 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
今日は皆さんにちょっと死んで貰います
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生徒からも同僚の教師からも人気のある爽やか英語教師・蓮見。通称ハスミン。
が、彼には知られざるもう一つの顔があった。
文化祭準備中の深夜の学校で遂に惨劇が起こる…。
他人への共感能力や責任能力が無いサイコパスでサイコキラーの男を主人公に、人間の二面性や奥底に眠るダークサイドなど人間の暗部を浮き彫りにする。
前半は、カンニングやイジメや教師と生徒の密会など教育問題を絡めつつ、不穏なムードを漂わせ、なかなかイイ。
後半は、教師が生徒を皆殺しにするという、全国公開のメジャー会社の作品でよく制作出来たなぁと感心。
一切妥協の無い殺戮描写には何だか爽快感すら覚えたが(不謹慎で失礼!)、何故ハスミンが凶行に走ったか、動機がイマイチ弱い。サイコパスの苦悩のドラマはほとんど皆無で、これじゃあ単なる殺人ショー。
最後でいきなり「神の意思だ」と言われても…。最も、サイコキラーの感情などハナから理解出来ないのだけれど。
衝撃サスペンスとしてはインパクトあり、生徒たちに扮した若手俳優も奮闘。
従来のイメージを覆す伊藤英明の怪演は一見の価値アリ。
でも、この映画って続きあるの…?
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