「ハスミンは決して快楽殺人者ではない」悪の教典 りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)
ハスミンは決して快楽殺人者ではない
ただ、めんどくさいことを解決するときの方法に殺人という選択肢があるだけ。
例えば友達と喧嘩したとしよう。
謝るか、相手が謝るまで待つか、話し合うか、しばらく無視するか、普通の人はこんな感じで迷う。
ハスミンは違う。
その選択肢に、そいつを殺してしまおう、というのがある。
それが一番いいなら、迷わず実行にうつすわけ。
だから、決して快楽で殺人してるわけじゃない。
むしろしたくないのかも。
いや、殺したいとか殺したくないとかいう概念がないのかな。
そこらへんの心情描写はあまりなかった。
原作はもう少し、ハスミンの心の声があったような気がするんだが。
映画のハスミンは、結構すぐ殺しちゃう。
他の方法はもう無理で、仕方ないから殺そうとかいう手順がほとんどないから、ただの殺人鬼に見えてしまうのが残念。
まぁ原作は文庫で上下巻ある内容を2時間に収めるわけだから、仕方ないのかな。
それにしても、ショットガン1丁で、クラス全員を逃さず殺すことなんてできるのかしら。
一番成功率高そうなのは、複数の出口から同時にみんなで逃げること。
誰かは死ぬけど、絶対誰かは逃げられるよね。
ちなみに、ちょいちょい小ボケが混じってくる。
個人的には山田孝之の最後のシーンが一番面白かったなあ。
そんなんで分かるんかい!って。
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