「邪魔な奴は殺せばいい」悪の教典 ノビさんの映画レビュー(感想・評価)
邪魔な奴は殺せばいい
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「この作品は中身が何もない」といったレビューをよく観るけど、僕はそうは思わない。
蓮実聖司というサイコキラーを描いた非常に楽しめるキャラクター映画だったと思う。
ハスミンというキャラクターを演じた伊藤英明、ハマってた。
自分にとって障害となるもの、邪魔になるものは全部排除。
アメリカで出会った男とは違いハスミンは快楽殺人者ではない。
ただ排除する手段が殺人だっただけ。
あの時屋上にミヤを追っかけた女子生徒さえいなければこの惨劇は起きなかったのにと思うけど、ハスミンはそれすらも冷静にこなしていた。
策略家でもありスポーツマン、容姿端麗、殺人者として動くには絶好の状況を作り出してる。
残念な所は、釣井やシバハラのキャラクターをもっと掘り下げてほしかったし、もっと言えば生徒の個性も知りたかった。
また完全犯罪とはならないシーンも多かった。おいおい無理があるだろうと思える殺害が多々ある。
また、この作品は小説が原作らしいけど、小説では最初ハスミンが殺人者とは思ず、徐々にその全貌が明らかになっていく作りだとの事で、今回の映画はCM等で最初からハスミン=殺人者という事が分かってた。
これは原作ファンからしたら最悪だったと思う。
それを知ってしまった故に☆-1。
三池監督ではなく他の監督で作られたらどうなってたんだろう。
アクション色は抑えられ今作より地味になるかもしれないが、より蓮実聖司という男を丁寧に描いてくれたかもしれない。
ハスミン+その他脇役をもっと知りたくなったので小説を読んでみたい。
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