「共感しようのない殺人鬼」悪の教典 MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
共感しようのない殺人鬼
クリックして本文を読む
サイコパスなんだから仕方ないのかもしれないが、動機に微塵も同情できない身勝手な殺人を繰り返しながらも、理想の教師として社会に溶け込む伊藤英明。当時1人で映画館で観てしまい、気分が悪くなりそうなほどの連続惨殺ぶりなのに、不覚にも何シーンかは伊藤英明がカッコよくも見えてしまい、自分もサイコパスなのではと本当に怖かった。邪魔者を殺すだけでなく、信じてくれている生徒を裏切ってもなんとも思わない精神構造が狂っている。生き残るために、殺されてしまったクラスメイトの遺体を利用できる生徒からも人間のおぞましさを感じた。逮捕の時には精神鑑定で判断能力の欠如を狙うような発言をしていて、彼の中では終わりがない事がわかり更に恐怖。物理的な恐怖と精神的な恐怖両方を植え付けてくる作品です。
コメントする