ユナイテッド ミュンヘンの悲劇のレビュー・感想・評価
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時代色G!イケメン俳優も多数でGG、哀しくても、女性には人気出そうな小作品
「ユナイテッド ミュンヘンの悲劇」こう言う作品を観るのは非常に心が痛む。
若い才能のある、未来のスター選手達が、突然事故死するなど一体誰が予想した事だろう?
人間には、本当に生れながらの宿命があり、それは避ける事が出来ないのか?
徐々に実力と人気を獲得し、ヨーロッパに於いても、準準決勝へと勝ち進んだマンチェスターユナイテッドチームのメンバーを乗せた特別チャーター機が給油後のミュンヘンで墜落事故を起こす。
現在では、こんな危険な整備状態の飛行機で、その上悪天候となれば、この場合にはフライトは中止になると思う。
だが、何しろ50年以上も昔の事だ、こう言った事故は、本当に防げなかったのだろう。
この作品は94分と非常に尺が短く、この手の映画にしては、珍しい小作品であった。
多くの選手を亡くした、このマンチェスターユナイテッドチームが、再び選手を募り、このサッカーチームをまた以前のような人気と実力を持った名チームへと再建させていくプロセスを、映画的にはもっと丁寧に多くのエピソードを盛り込んで描いていくならば、更に厚みのある深い作品に仕上がった筈だ。
そこを敢えて、時間を短縮して仕上げたのは何故だろうか?
それは丁度、このマンチェスターユナイテッドチームが海外遠征に行っただけの理由で、試合の日程の組み換えが出来ないと告げられ、無理矢理チャーター機を用意してイギリスに帰国させようと計画した時の様子のようだ。
もっと、あの時、規則に従う事ばかりを強要しなければ、事故は防げていたかも知れない。
同様にこの作品も、選手一人一人の生活やエピソードを、もっと時間を費やして描いていれば、クオリティーもより上げる事が出来、その結果良い作品に仕上げられたのではないだろうか?
観ていて、後半が凄く端折った画作りになってしまっていた気がしてならないだ。
デビット・テナントを筆頭に、ボビー役のジャック・オオンネルも良い役者だった。
制作費や、宣伝費など多額を掛けられない作品や、安価で輸入した作品の中の多くは、資金不足から、宣伝も金が掛けられない。
その為に、多くのヒットのチャンスを逃さざるを得ない。
残念な事である。それも、これもその映画自体が生れ持った宿命と言うものなのだろうか?
しかし、もしこの世の中に、運命とか、宿命と言うものが本当に介在しているのならば、
私は絶対に、良い映画と仲良く出会う事を願って止まない。そしてあなたにも良い映画との出会いが有る事を祈るばかりだ。是非、映画の神様微笑んで良い映画を教えてくれ!
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