ハロー!?ゴースト(2010)のレビュー・感想・評価
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テコンV
自殺願望の強い青年サンマン。施設で育ち、孤独だったために生きる希望を見いだせなかったとのことだったが、彼の生い立ちは語られずに4人のゴーストたちに取り憑かれてからがメインとなるハートフル・コメディ。
エロ爺、ヤニ野郎、泣き虫女、小僧の4人。一癖も二癖もあるゴーストたちだったが、霊媒師によれば彼らの願いを叶えれば消え去ってくれるとのこと。カメラを返してもらう、ドライブして海に行く、誰かに料理を食べてもらう、テコンVの映画を観る!それぞれ願いを聞いてやると、どうしても看護師ヨンスが絡んでくる。もしや、最初からその目的で接近したんじゃないかと単純に思ってた。
チャ・テヒョンの百面相のようなコミカルな演技が最高。自分はゴーストと喋っているのだが、他人から見ると一人芝居してるようにしか見えない。特に警察でのシーンには思い切り笑ってしまった。もちろん、家族はいないので一人で見てたのですが・・・
看護師さんの仕事は大変。真摯に付き添ってあげても、病室で看取らなければならない。入院してみるとよくわかる。今では病院の敷地内全面禁煙だし、迂闊に酒やタバコをやってしまうと強制退院さえあり得るのだ。
巻き寿司には普通ホウレンソウを入れるのでは?血がサラサラになるからと母が・・・ガーン!そういうことだったのか!忘れていた家族の記憶が蘇る。サンマンの生い立ちのことなどすっかり忘れてた。カメラは結局?とか一人芝居でそっちを考えさせない脚本や演技力にやられてしまった。
そうだったのか!!
なるほど、幽霊だけど、家族のようだったのは、本当の家族だったからなのか。前半は少しだれるくらいにゆっくりと進み、後半から一気にテンポアップし、感動のフィナーレへ。自殺も家族が止めてくれたとは。見終わり、気持ちがほっこりする映画。
驚きはないが大きな感動が待っていた!
自殺に失敗した後、死んだ人間が見えるようになった青年の物語。
自分にまとわりついた4人の霊に消えてもらうために、彼らの願いを叶えようとする。そこに主人公の恋愛も絡んでくるというコメディ。
群像劇のように4人の霊それぞれのエピソードを絡めながらストーリーが進んでいく。これってこの4人が家族だったりして、なんて考えながら観てたら本当にそうだった!
でもここからがこの映画のいいところ。そんな驚きなんてこの映画の魅力のほんの一部分でしかない。4人が亡くなった背景とその後の事実が語られ、4人と会話する場面で最高潮の盛り上がりを見せる。いやー、感動してしまった。わかっているけど、きっちりやられてしまった。
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