「竹中直人ショーinマレーシア」ケンとメリー 雨あがりの夜空に スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
竹中直人ショーinマレーシア
竹中直人大暴走(いつも通りのあの演技です)、しかも今回は主演と言うことで、90分間ほぼ竹中直人ショーを見ていた感覚でしたね(笑)
竹中直人が苦手な方には、これは厳しいかも。
まあ今回は主演ですから、苦手な方が見ることはほぼないでしょうけど。
この映画は全編マレーシアロケだったそうですが、ある意味竹中直人のこの暴走ぶりは、日本だったら異質も、異国の地ならこれも有りな気がして、私は楽しく見させてもらいました。
内容は基本的にはコメディタッチのロードムービー、または竹中直人と中国人俳優フー・ビンが演じたケンとメリーのバディ・ムービーとも言えましたが、はっきり言って作りは物凄く雑・・・ほぼ勢いで乗り切った映画と言えましょうか。
まあそもそも突っ込みどころ満載な俳優・竹中直人が主演ですから、これはこれで楽しかったですし、フー・ビンとのコンビも絶妙で、見ていて微笑ましく思えましたけどね。
結末はもう早い段階で想像が付いてしまいましたが、予定調和もケンとメリーの掛け合いが楽しかったのでこれもまた良しでしょう。
フー・ビンの微妙な日本語が妙に可愛らしかったなぁ。
2人の距離が縮まっていく様子は、メリーの憎めないキャラあってこそでしたね。
北乃きいの勝ち気な花嫁も、何気に嵌り役だったと思いましたし、いいキックでした!
主題歌&挿入歌であったRCサクセションの「雨上がりの夜空に」は、いい曲ですが、さすがに劇中流しすぎかな。
感動もあれだと薄れるね。
まあとにかくコテコテドタバタの映画で、好みはかなり分かれそうですが、予想したよりは面白かったです(絶賛するような映画ではないですが)
ちなみに朝ドラでブレイク中の波瑠が、地味に写真のみ(竹中直人の亡き妻役)で出演していましたね。