「主役全員ボスキャラ」エクスペンダブルズ2 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
主役全員ボスキャラ
主役が全員ボスキャラのお祭り映画の第2段です。
シナリオはあってないようなもの。
ある意味、時代劇みたいなものでしょう。
水戸黄門にあばれん某将軍が乱入し、遠山の金さんが助太刀。今回は懐かしい銭形平次も登場!
そんな映画です。
故に、シナリオは登場人物たちを如何に良く魅せるか、その為の演出に過ぎません。
一昔前のCG全盛のスタジオアクション映画に対する原点回帰とも言えるそのシーン一つ一つは、古き良きハリウッド映画のそれを思い起こさせ、安心出来ます。
この映画の役目を考えれば満足の5点映画なのですが、以下小言を数点…
笑い所として捉えてもらえれば幸いです。
① チャック・ノリス 強過ぎ。
幾ら不意打ちとは言え、強過ぎです。
一人であの多重攻撃をする様を想像すると、あの笑顔が怖くて夜も寝れません。
② で、あの女性はなんだっんだ!
冒頭、バイクで颯爽と登場するものの、イマイチ活躍しないまま、ロマンスも無く置いていかれた中国人女性の意味が解りません…
見取り図だけなら最後まで要る必要無いんでないの?
③ 翻訳、調子乗り過ぎ!
林完治氏の字幕翻訳の本作ですが、やたらと「祭り」「祭り」と意訳が多く、少々悪乗りでは…
一部の人しか判らない笑いが少々くどい気がします。
特に最後のヘリのシーンとか。
④ ジェット・リーマジで帰ってこないんかい!
前半の戦いのあと、まさかの退場。
そして其の侭最後まで帰ってこず。
僕の中でベストオブ早退映画のトップ3にランクインです。(1位はエグゼクティブディシジョン)
⑤ ドルフ・ラングレンがフランケン化
いや、この映画での彼の顔観れば判りますよ。
判りますとも。
でも、美味しいポジションとは言え、ラングレン版パニッシャーを推す僕としては悲しいところ。
小言は多くなりましたが、愛を持って接すればとても楽しい映画である事は間違いありません。
ポップコーンと炭酸片手に劇場で是非!