ハイスクール白書　優等生ギャルに気をつけろ！のレビュー・感想・評価

リースウィザースプーンの顎のラインが素晴らしい。わざわざそこで止めるかという悪意に満ちたカット。喜びの垂直跳び。ピョーンピョーン。
優等生なら笑ってこき下ろしても良いという道理もないわけで、現代的にはここまでやったらアウト。努力はしていて何が悪いか？自己認識高め、意識低めのこの教師に邪魔立てされる謂れはないところ。何、人の顔を勝手に当てはめてコイてんだか？
それでも生きていける世の中。最後までとことん狡いのだが、そこがアレクサンダーペインらしさなんだろう。

再々…見。
優等生腹立つ、だけで怪作一本撮りきる米国映画の底力。
先が読めない展開のお手本。
すごく気持ち悪い友人の妻のキャスティング一発で天才を示すアレクサンダーペイン最高傑作。
強く推す。

生徒は青春を謳歌しているだけで教師は一向に破滅に突き進んでいる。

生徒を利用して駄目にする行動をコミカルに楽しくてキャスト陣も存在感が抜群。

選挙を背景にそれぞれの人間性を個性豊かに描写して普通の人たちのようでマトモな人が皆無な登場人物のキャラが濃くて楽しい。

リース・ウィザースプーンがとにかくウザい！
こういう子いるよなぁ、と見てるこっちまでいらいら…
お気楽な学園映画かと思いきや、『アメリカン・ビューティ』のような雰囲気のブラックな笑いたっぷりでいい意味で裏切られた^o^