「深みのない映画」L.A. ギャング ストーリー オイモダイスキさんの映画レビュー(感想・評価)
深みのない映画
何か映画が見たかったので、最近ハマっている「実話を基にした映画」というのに惹かれて鑑賞。
見終わった感想は、「面白かった」の一言。
ただ残念な事にどのキャラクターも全く印象に残っていない。
『アメイジング・スパイダーマン』ではあんなに可愛かったエマ・ワトソンも精彩を欠いていた。
キャラクターで一番印象に残ったのはライアン・ゴズリング演じるジェリー・ウーターズ位かな。
彼は昔っぽい正装が実によく似合う。
『ブルーバレンタイン』では甲斐性のないダサい男を演じていて、その印象がとても強かったから余計魅力的に見えた。
今回はキャラクターも良かったし、また彼の出演する作品を見たいと思った。
内容に関しては全く信念が感じられなかった。
一体何を描きたかったのかとても疑問。
主人公の本来あったであろう葛藤とか、もっと見たかったなぁという物足りなさが残る。
アクション重視ならもっと違う結果になっただろうに・・・と思う。
正直、オープニングの少しグロいシーンで、私はこの映画がずっとこの調子だったら最後まで見られないかもと一瞬思った。
それは杞憂に終わったので良かったですが・・・
男臭さをもっと出すなら徹底的に、人情にもっとアピールしたいならもっと人物描写を多く、ガンアクションをカッコ良く見せたいならもっとシーンを多く・・といった調子でとにかく何から何まで
足りない映画でした。
個人的な希望として予定調和にいかない現代で、悪者を潰すならもっと徹底的に潰してくれる映画を創って貰った方がビューアーとしてはスッキリするかな。