「物足りなさはあるが、いい雰囲気」L.A. ギャング ストーリー きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)
物足りなさはあるが、いい雰囲気
アクション要素が強く、エグみは少ないので誰でも観やすいギャング系映画だと思います。
俳優陣が豪華!ジョシュブローリン、ライアンゴズリングを始め、エマストーンやアンソニーマッキーも。
衣装や雰囲気も相まってみんな素敵です。スーツにハットっていいよね…。並んでるだけで絵になります。個人的には本作のアンソニーマッキーがとても良い。もっと活躍して欲しかったです。
展開もわかりやすい。字幕鑑賞でしたが、セリフは決めすぎてちょっとクサく感じる部分もあるかも。
ギャングにはギャングをぶつけんだよ、ということで警察内で秘密裏にチームを作るわけですが、人選をオマラの奥さんが担うのが好きでした。おかげでチームワーク抜群でしたね。
1人ずつ勧誘していくところ、わくわくしました。『荒野の七人』が思い起こされる。それぞれに得意分野があるのもキャラが立っていて良かったです。
映像も銃撃戦でのユニークな演出があったり、楽しめました。楽器ケースから銃取り出して投げ渡したりするところが地味に格好良くてお気に入りです。
銃の練習でマックスが上に投げた缶に何発も撃ち込むシーンが印象的。この時の会話が終盤の演出の伏線にもなっていて良かったです。
全体的にいい雰囲気なのですが、なんだか物足りなさが残りました。予想を裏切る展開がほぼないからでしょうか…登場人物が多いので全員の描写が薄くなってしまうというのもあるかと思います。死亡シーンもあっさりですし。あとは欲を言うとショーンペンにもっと迫力が欲しかった。
とはいえ、十分に楽しめる作品です。見て損はないと思います。