「珍しいか弱いミラ」フェイシズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
珍しいか弱いミラ
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相貌失認。
人の顔を判別出来ない障害。
ブラッド・ピットもこの障害者だと聞いた事がある。
普段人は相手と顔を見合わして生活や仕事をしているのだからこれは深刻だ。
そんなに馴染みの無い相手ならまだしも、家族や親しい友人や恋人の顔も分からない。
ましてや殺人を目撃し、犯人に顔を見られていたら…?
恋人と同棲中のアンナは友人との食事の帰り、巷を騒がす殺人事件を目撃。犯人に襲われ、橋から転落した時頭を打ち、意識不明の重体に。奇跡的に一命を取り留めるも、“相貌失認”を負う。そんなアンナに、犯人の魔の手が迫る…。
不謹慎な言い方かもしれないが、相手の顔が分からない障害は、サスペンス映画としてスリルが盛り上がる。
今私の目の前に居る人は、家族?恋人?友人?それとも…?
障害で仕事にも支障をきたし、電車の中で追いかけてきた男は犯人?…と思いきや実は父で、ヒロインの苦悩が哀しい。
題材はいいが、正直映画はB級臭が匂う。
刑事との唐突のロマンスは「えっ!?」という感じだが、そこそこ楽しめる作品。
そして何より新鮮味あったのは、主演のミラ・ジョヴォヴィッチ。
戦う女のイメージある彼女が、珍しく怯える役柄に。
いつ銃をぶっ放すのかな?と思いつつ(笑)、こんな役柄も悪くはなかった。
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