「童貞で苦悩する次男」ノア 約束の舟 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
童貞で苦悩する次男
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聖書の話だけど異教徒のオレにも理解しやすいファンタジックなエンターテイメントだった。
箱舟ってどんなのかと思っていたら、木造の学校校舎みたいだった。それまで威張っていた岩の巨人が健気に造船に携わっていて面白かった。ノアの方がむしろ現場監督的にあまり体を動かしていなかった。
次男のハムが童貞で悩んでいて気の毒だった。不妊で悩む長男の彼女が一瞬で不妊が治るのは、実にうらやましかった。
人間か自然かというノアの悩みは別にどうでもよかった。双子の女の子の孫なんかかわいいに決まってるのだ。
大洪水が来る場面は、地面を割って噴水のように水が噴き出していていたのは、現実の津波をテレビで散々見たオレにはむしろ絵空事の感じがして怖くなかった。岩の巨人に滅茶苦茶やられるのが分かっていて突っ込んでいく群衆も、なぜあそこまで無鉄砲なのか、水が来ているとしてもあまりに命知らずで人間味が感じられなかった。
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