「聖書と映画の間に横たわるもの」ノア 約束の舟 えいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
聖書と映画の間に横たわるもの
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聖書にはセム、ハム、ヤフェトの3人にそれぞれ妻がいるのに対して、映画ではセムだけが妻帯者で箱舟に入ります。しかもノアはハムが街で見つけた若い女性を箱舟に乗せることを許しませんでした。
歴史や伝説を映画化するときに、原作をどのように脚色するかが脚本家の腕の見せ所ですが、聖書は否定してはいけないものだけに映画化に当たって相当苦労したのではないかと思われます。
その点、箱舟の構造・寸法をはじめとして物語のあらすじが聖書にそっている点は評価できますが、ノアやその妻・子どもたちの記述については相当の脚色があり、議論の分かれるところかと思います。
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