痛みのレビュー・感想・評価
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切なくて哀しい
殴られ屋のナムスン(クォン・サンウ)が、借金の取立てで出会ったドンヒョン(チョン・リョウォン)と出会い、お互いに惹かれあうラブストーリー。
痛覚や味覚を失った無痛覚症のナムスン。
血が固まらない血友病患者のドンヒョン。
このような設定の映画は私は初めてで、新鮮だった。
人生を諦めてチンピラやってる男が恋をして変わるっていうのはよくある話だけれど、ナムスンの場合、自分の不注意から家族を事故に巻き込んでしまった過去を持ち、人一倍家族への情を持ちながら1人で生きていた。
もうこの設定だけで哀しい。可哀想過ぎる。
そもそもが不幸な2人のラブストーリーなんて、涙無しに見られないだろうなとは思ってましたがやっぱりね。
そして監督!クァク・キョンテク監督じゃぁ〜あーりませんか!チング!大好きです。ど迫力の暴力シーン満載ですが、人の気持ちの裏の裏の、底の底まで描くそのセンスが大好き。
そしてクァク監督作品の音楽は最高。
本作もエンディングも最高によかった。
すでに悲しいラストに涙涙してるのに、そこへ来てあのエンディング。あーあ。お腹いっぱい。
痛みを知ってそこから2人で助け合いながら、支え合いながら、補いながら、幸せにやっていく姿が見たかったな。。。
切なくて哀しいラブストーリー。だけど、カメラワークやストーリー展開が素晴らしくて、だらけない。あっという間に終わってしまうくらい引き込んでくれる映画でした。
題名の「痛み」ってのが沁みる。せつないラブストーリー
キャラクター設定でとっても興味があり、面白かったです。痛みを感じない男と血友病の女。
こんな設定はあまりない・・・ 男のほうがより興味深く、
殴られ、傷つけられ・・・でも痛みを感じないから、どこかせつない。
淡々と取り立て屋として働くも、この女と出会うことによって
彼は愛を感じる。
味覚を含め「感覚」ってことを感じない男が
愛することによって、取り立ての仕事から、ふつうの仕事を探し
やっと見つけたスタントマンの仕事。
物語は順調なラブストーリーだと誰もが思ってしまうが
まさかのラストシーン。
後半から、セリフも女を想う男の感じがうまく出ていて
泣いてしまいました。
でも、愛ってことを感じれる生き方がこの男もできて
私は良かったと思います。
この男は死ぬ間際も「痛み」を感じないのか?
傍らで泣きじゃくる自分が愛した女に
彼は痛みを感じていたんではないか?と
そっと終わってしまう彼の人生に
はかなさと、せつなさと・・・
エンドロールでは涙が止まらない
そんなラブストーリーです。
できればハッピーエンディングが良かったんですが
こんな終わり方もあるのね・・・と
また勉強させられた作品です。
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