「ビルさんの人柄」ビル・カニンガム&ニューヨーク 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ビルさんの人柄
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やっている事は盗撮みたいな行為なのに、ビル・カニンガムさんの人柄が素晴らしく、許される感じがした。それから、ニューヨークという地域もそれを許容する寛容さがあると思う。日本ならすぐに迷惑防止条例とかで、警察沙汰になってしまう。世界中がビルさんのような明るくて楽しくて熱心で、ニューヨークのような寛容さがあったら、平和な世の中になるのではないだろうか。
何かと顔色を窺ったり、許諾を得ないと何もできない日本は窮屈で嫌だなとますます思った。しかし日本より貧しい国がいいかと言えば、医療なども満足ではないだろうし、物事はいいとこどりができないので困る。
そんなビルさんも長年住み慣れたカーネギーホールを追い出されたりもするので、ニューヨークでも窮屈な思いをする場面もあった。
もしかしたらビルさんは童貞ではないだろうかとふと思った。あれだけファッションに目ざとい人なのに、自分のファッションには全く無頓着で、全く目立ちたがりではないところがキュートであった。
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