「ゲームの方向性。」ライアーゲーム 再生(リボーン) ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームの方向性。
原作もTVも観ておらず、前作が初めての鑑賞だった。
なんか最近こういうゲームものが映画に多いので、
観るまでは、う~ん…と悩んだのが正直なところだった。
「何のために」などと考えるのはもはやナンセンスだろうが、
こういう作品にもある意味テーマは備わっていると思う。
ゲームを通して暴かれる人間性や、心理変遷の面白さは
前作の中でなるほどね~という感じで描かれていたと思う。
今回はヒロインだったバカ正直の直ちゃんがいなくなり、
代わって篠宮優(多部ちゃん)がヒロインとして参入している。
彼女がまだどんな子か分からない(真面目は分かるけど)と
いうところが、秋山とのペア構成を判断するのにまだ厳しい
感覚を与える。鑑賞者も誰がどう裏切るか考えなさい!って
言われているみたいだ…(あ、元々そういう話か^^;)
私的に小池栄子が大好きなので(絶対普通で終わらないのが)
この女は何かやるだろう、と踏んでいたらやっぱり…だった。
でもそんなこと言ったら、まだまだ沢山の裏切り者がいるので
裏切りイス取り珍ゲーム、という感じで最後まで楽しめはする。
ただ後半は、メダルで買収。ばっかりの応酬合戦となり、
だんだんバカバカしくなってきて…謎解きまでに結構飽きたx
広げようのない話を引っ張って引っ張って場を持たせるような、
だったらもう少し、ドラマ性のある人物を出した方がよくないか
と、思ってしまった(子役はなぜ必要なのかサッパリ分からず)
いちいち各々の人間性など解いたらネタバレ必至となるため、
ゲームの方向性を不透明に、不透明にしようという作り手側の
それこそ必死な延ばし方が、どうも見えすぎてつまらなかった。
船越英一郎なんて…亡父親が観たらどう思うんだろ、こんな役。
最近こういうのが多い気がするんだけど^^;
俳優たちに色々遣らせてるのは面白いし、いかにもな舞台装置
も世界観が露わで楽しめる。けどやっぱりヒロインのキャラくらい
観客の共感が呼べる描き方をしないと、続編は難しいのでは…。
(しかし松田翔太が天才詐欺師って、説得力ありすぎですね^^;)