「多部ちゃんカワイイけど、アホ役にはミスキャスト」ライアーゲーム 再生(リボーン) ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
多部ちゃんカワイイけど、アホ役にはミスキャスト
そもそもライアーゲームは、参加しなければ何も起こらない。
脅されようが秋山役の松田翔太が言う通り、無視すれば良いだけだ。
参加するのは、
・金欲しさに自ら参加する人間
・脅しに流されてしまう愚かな人間
この2者だろう。
「愚かな人間」とは、この場合、小心者で依頼心が強く、冷静な判断力の無い者。
その点で前作までの戸田は まさに はまり役。
でも優役の多部ちゃんは、戸田ほど「愚かに」見えない。
で、結果としてゲーム自体にも緊迫感がなくなっている。
なんとかするだろうという雰囲気が出てしまい、緊迫感を削いでいる。
また、ゲームの設定も甘い。
出場者に全額を負担させ、1人が総取りするという方法なので、
主催者は金銭的リスクを負わない。
その点、前作では単なる脅し文句以外に ボーナスというエサもあった。
その巨額な金銭力の故に、主催者への恐れも生まれるというものだ。
主催者からの呪縛は、負債のストレスよりも強くなくては成り立たぬ。
あの癖のある面々がおとなしく取り立てられるはずがない。
『参加者全員 ±セロ』の結末にする為だろうが、ゲーム設定からも
その意図が最初に見えてしまった。
同じセロにするにしても、前作の展開の方が 格段に良かった。
さて、役に はまってない多部ちゃんだが、興業的には良かったと思う。
同じキャストだったら、もう観てなかったろう。
緊迫感の乏しい作品だったが、やっぱり多部ちゃんは、性格良さそうでカワイかった。
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