「最低最悪のオチ」ミステイクン 因果さんの映画レビュー(感想・評価)
最低最悪のオチ
お笑いと映画は根本的に、決定的に、絶対的に異なるものだということを再認できた。映画なんだから、ミザンセーヌの蓄積を最後の最後でぶっ壊すのが面白いわけがない。よしんば破壊を試みるにしても、そこにはヌーヴェル・ヴァーグをはじめとする各国の新映画運動のように、既存文法の外側への跳躍という無謀で真剣なモチベーションが内在していなければ何の意味もない。ぶっ壊すことそれ自体が目的化している本作に映画という冠はあまりにも不恰好だ。一笑い取れればそれでいいんならマジでお笑いだけやっててほしい。お笑いを見下してるとかじゃなくて、適材適所があるだろうということ。
コメントする