タラデガ・ナイト オーバルの狼のレビュー・感想・評価
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笑えた。
自分を捨てたお父さんに認められたくて1番にひたすらこだわる、カーレーサーの男が事故でスランプになって挫折する話。
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これは完全に何も考えずに楽しめるコメディだけど、保守的な男を主人公にして、そいつが成功してて1回堕ちて、でもまた復活するっていうスタイルは『バイス』と全く同じ。
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この映画は普通に主人公を皮肉りながらもそこまで悪く見えないようにしてるけど、ライバルのレーサーがフランス人でスマートでゲイって、ねぇ(笑).
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アダム・マッケイはこういうコメディをやりながら『バイス』を作りあげてったんだなぁ。
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あとこの主役のウィル・フェレルとジョン・ライリーは福田監督作品でのムロツヨシと佐藤二朗感があるね。ナイフで足を刺すシーン、めちゃくちゃ面白かった。
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1位じゃなきゃビリ!
父親リース・ボビーもとんでもないレーサーだった。小学校の時、リッキーは10年ぶりに父親の姿を見て、「1位じゃなきゃビリだ」という言葉に感動し、レースの世界に入る。最初は親友であるキャル(ジョン・C・ライリー)とクルーの一員だったが、急遽レーサーとして参戦することになった。あれよあれよという間にリッキーとキャルは1・2フィニッシュを決めるほど、NASCARのトップレーサーに君臨する。合言葉は“シェイク&ベイク”だ(どーいう意味?)。
そしてライバル登場。フランスのF1レーサー、ジャン・ジラールが参戦することになり、大事故の末、どん底生活に入るリッキー・ボビー(ウィル・フェレル)だった。キャルには妻も取られてしまい、事故のトラウマから立ち直れない生活。そんな折、またもや久しぶりに現れた父リースの特訓を受けるのだ。
まぁ、特訓の内容が車内にクーガーを入れたり、目隠しして走ったりと無茶苦茶。親友さえも失ったリッキーだが、母親と息子との愛情にも恵まれ、いよいよ復帰することに・・・といった展開だが、あくまでもコメディなので車好きな人はレースだけ楽しめればいいのかも。
とにかくアダム・マッケイのお下劣下ネタ、また若干レイシストのゲイヘイトも匂わすというとんでもないコメディだが、やっぱり憎めないところがある。邦題もわけわからないが、俺たちシリーズとして続くんだから、“俺たちスピード・レーサー”でいいんじゃない?
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