犬のおまわりさん てのひらワンコ3Dのレビュー・感想・評価
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飼育放棄は犯罪でしょう
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交番に届けられた捨て犬、保健所送りで殺処分になると知った新米警官の主人公、自宅のアパートはペット禁止で飼い方もろくに知らないが仕方なく飼うはめになった日々の葛藤を描きます。
平成19年に遺失物法が改正され捨て犬の交番への届け出は不要、地方自治体の管轄になったそうです。でも、飼育放棄は犯罪でしょう、動物の愛護及び管理に関する法律、第四十四条3により愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処するとあります。おまわりさんならもっと毅然として飼い主に向き合って欲しいですね。
身勝手で無責任な飼い主への警告めいたメッセージ性は買いますが、ほかにとりたてて褒めるところがありません。何より酷いのが主人公のキャラ設定、コメディ映画にしたかったのか、公道でいきなり拳銃を抜いて構えるのは何でしょう、監督のブラックジョークなのでしょうかね。優柔不断で馬鹿丸出し、おまけに演じる中尾明慶の作り笑いが痛々しい。
後半になってようやく犬の飼い主が判明しますが飼育放棄の事情が理解しづらい、何やら込み入った家族の事情らしいがこれまたややこしい。
本も凡庸、役者も下手、監督は「ねこばん3D」で味を占めたので犬でも3Dを撮ってみたかっただけでしょう、結局、見どころは可愛い子犬くらいでした。
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