ブラック・セプテンバー 五輪テロの真実のレビュー・感想・評価
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アカデミー賞も納得
ナチの生誕地ドイツで開催されるオリンピックに参加したイスラエルはそれだけで歴史的なことだった。ドイツにとっても過去の贖罪のため微妙な態度。複雑な法律のためにドイツとしては軍隊を出動できなかったし、何にせよユダヤ人を見殺しにすることができないので交渉にも慎重だった。
イスラエルとしては人質の生命をあきらめていた雰囲気もあり、強気の姿勢。12時までの期限を延長した後は、選手団に扮装した警官隊のライブ映像が生々しい。そしてIOCが競技を続けたい意向を示し、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をバックに競技映像が流れる。
テロリストは4.5人だろうと踏んでいたドイツ当局だったが、飛行場に運ぶときに確認したのは8人だった。対する狙撃手は5人。不手際の連続で人質は全て死亡という最悪の事態へ・・・
残った3人のテロリストを解放した茶番と言われるハイジャックの後日談。3人のうち2人が暗殺される(『ミュンヘン』にも詳しい)。生き残りの犯人ジャマールが語るという貴重な映画でもあった。
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