「義務教育に取り入れるべき内容」流れる雲よ 暗黒卿さんの映画レビュー(感想・評価)
義務教育に取り入れるべき内容
日本人が見るべき作品
作品の脚本もさることながら、登場人物の一人一人を見事に活かし感情移入できるようになっている。
普通の映画であれば、主人公に感情移入するのがやっとという感じの作品が多いが、この作品には、それぞれ違った事情、性格を持った登場人物が多数出演する。それでも、主役以外の人物達がただの脇役ではなく、一人一人が主役となりうるように見事な演出がなされている。
また、普通ならば主題が散らばりやすいモノだが、
そんなことはなく、訴えたいことも見る側にちゃんとわかりやすく伝えている。
お話の内容も見事である。
大東亜戦争について、我々は小学6年生になると社会科の授業で習う。
教育教材として「はだしのゲン」や「蛍の墓」を見せるように、この「流れる雲よ」も見せるべき作品と言っても過言ではない。
前者の2作品は、「戦争」の残酷さ、「はだしのゲン」は強く生きることの大切さなども訴えてはいるが、この「流れる雲よ」はまた違ったメッセージを与えてくれる。
今の世の中には、「日本はダメだ!」と文句を言い続ける者で溢れ始めているが、この作品を見た後、そんな戯言が言えなくなるだろう。
より多くの人に観ていただきたい作品である。
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