スタスキー＆ハッチのレビュー・感想・評価

総合65点 （ ストーリー：65点｜キャスト：65点｜演出：65点｜ビジュアル：70点｜音楽：70点 ）

　21世紀の作品だが80年代の作品かと思ったような古い作風の喜劇で、元々は70年代のテレビ作品だというからそれも納得。今更このような作品がそんなに面白いということはない。ジュリエット・ルイスも情婦役で出ているが特に目立つこともない。20世紀にはいい存在感があったのにな。
　でも1つ感心したのは、最後のほうで船に乗って逃げる犯人を岸壁から車で飛んで船に体当たりして追いかけるところ。ああ、このいつもの車ごと船に乗り込んで解決するという結末ねと思って特に何も思わなかった。普通はこんな無茶苦茶なことをしても何故か飛んだ車は船に問題なく当たって、犯人たちが「なんてやつだ！」とか驚いているうちに主人公たちが怪我もなく車から降りて犯人を逮捕してめでたしめでたしというのがこの手の映画のお約束。それなのに車は船に当たることもなくそのまま海にドボーン、悠々と勝利を確信して逃げていく犯人たちをよそに、そのまま沈んでしまった。こんなことってこんな作品で許されていいのかと完全に意表を突かれた。この意外性に５点追加しておく。