熱血男児のレビュー・感想・評価

親友を殺した男へ復讐するため、男の故郷である地方の町を訪れた一人のヤクザ。しかしその母親と接触し、交流するうちに本当に男を殺すべきか葛藤が芽生え・・・‼️息子を思う母親の愛情、親友との友情、ヤクザの世界の非情さ、やるせなさが描かれた良作ですね‼️主人公を演じるソル・ギョングはホントに上手い‼️

日本の昭和のヤクザ映画のような感じで、とにかく地味(主役の俳優はよく見る顔なので有名俳優なのだろうが)。始めのシーンで主人公は大物感を出していたがどうもそうではなかったようだ。主人公の心の中が読みにくく(そもそもロジカルない思考ではないので読めなくて当たり前か)、イライラする場面が多い。2時間足らずの映画だがものすごく長く感じた。そして、少なくとも20年前にはまだ犬を食べる文化(それも芋煮会のような感じで)がこの国には残っていたということが衝撃。これはホラー。

韓国🇰🇷ヤクザの話。

ジェムンとミンジェは少年院で知り合い親友に。
二人で
ある男の殺害を命令され実行するが、人違いだった。
殺した組の者に狙われてミンジェは殺されてしまう。
その犯人の一人は、デシク。

組の狙いとジェムンの復讐相手が合致し、
デシクの故郷にテコンドー経験者のチグクと向かう。

デシクの母が営むクッパの店で食事したり、
偶然を装って母親を尾行して見つかり、
荷物を持ったり買い物の手伝いしたり服を買って貰ったり
また別の日には、
村の女たちが作業する干潟まで
差し入れの荷物を運んであげたりし、親しくなる。

ジェムンの母親は、数年前に亡くなっている。
ミンジェの思い出として、
ミンジェが、二人で人違い殺人した犯人になると言う。
その昔ミンジェがムショから出た時、
ジェムンの母親だけが迎えに来てくれたことに恩を感じているらしい。
そのミンジェがデシクに殺された。

デシクが帰って来た夜、
母もいる店にデシクを殺しに行ったジェムンだが、
殺さずに戻る。
そのジェムンが包丁を持つ後ろ姿を目撃した母は‥‥。

ジェムンの行動を知りながら、触れずに
一番の親不孝は、親より先に死ぬことだよ。
一番の親孝行は、親より後に死ぬことだよ。
と言う母親。

デシクが来ている筈だと村の運動会に出向き、
教室でジェムンとデシクは、殺し合う。
だが、ジェムンはデシクにとどめを刺さない。
出た途端に、
チグクに刺される。
上から、デシクを刺したらジェムンをヤレ、と。
どこまでも上からの命令には逆らえない世界。

ジェムンはクッパの店にまで行き、
当たり障りのない話をしながら
注文した物をデシクの母親が持って来た時には‥‥。
最期、デシクの母と言えど会いたかったのでしょうか。

余談ですが、
この村の運動会の時にデシクの母親が飼っている🐶を
犬肉🍖として食べる予定だったそうです。
逃げましたが。
赤色というか茶色の毛色の🐶が精がつく、と人気らしく。
普通ペットとしてしか🐶を見ていない私たちには衝撃的。