8 Mileのレビュー・感想・評価
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手ぶらで8 Mile先へ
世界的アーティストであるEMINEMの半自叙伝のような映画らしい。
名前さえ聞いたことはあったものの、アカデミー賞授賞式に現れた彼の勇姿をたまたま拝見し、全くの知識無しで、単純にHIPHOPってかっこいいよなーと思い立ち、鑑賞。
なんてDOPEなんでしょう。
こういう治安の悪いアメリカは、映画で見る分には興奮する。
夢を追いかけ、どん底のような暮らしをし続けるラビットは、常に葛藤や不安や情けなさに押し潰されそうになっているのが、本人の演技でしっかり表されていて感情移入できた。
ラストシーン、仕事先を抜け出し、全くの手ぶらで1人決戦の地へ赴く彼の後ろ姿には心打たれた。
英語が堪能ではないから、どんなにかっこいいライムを踏んでいるのかは悲しくもちゃんとわからないが、特にラストバトルは字幕からでも、相手に何も言わせない程にパーフェクトなものだった事がわかった。
途中の胸糞シーンには、時折見たくなくなりそうにはなったものの、最後はスカッと、そして「俺は俺のやりたいことをやるよ」と、彼が負けた時と同じく1人で二本指を掲げるクールさも、良かった。
彼の事をよく知っている人達はあまり好印象ではなかったようだが、何も知らないからこそ純粋な気持ちで楽しめてよかったと思う。
とてもよかった
NETFLIXにあったので大昔レンタルで見て以来2回目。エミネムが黒人しかいないラップバトルに参加するだけでも相当な肝っ玉なのだけど、その上実力で優勝を勝ち取るなど、本当に大スターになって当然の偉業だ。汚いメモ紙が、千切れたり無くしたりしそうでハラハラする。エミネムが変なところで切れる。
You can do anything you set your mind, man. 名曲誕生前夜。
2020年のアカデミー賞授賞式に突然現れてパフォーマンスをしてオーディエンスを驚かせたエミネム。でも、個人的には太ってたのと、いまいちラップのキレがないのにビックリしました。なんだかんだで「マーシャル・マザーズLP2」ぐらいまでは聴いてたのですが、最近のアルバムはあまりピンと来ないんですよね。アカデミー賞に出るのも日よった感じがして逆に悲しかった・・。本作はそんなエミネムが輝いていた頃の作品です。
ぶっちゃげエミネムが自分の半生を自分が主演で作っているので、いうなればファン・ムービーみたいなもんです。妹を可愛がるシーンとか、皆でマリファナ吸ってる時にエムだけ吸ってなかったりとか正直あざとすぎる!ファンじゃない人が観て微妙な感想になるのも仕方ないです。例えるならばビートルズの「ハード・デイズ・ナイト」のようなもんでしょう。しかし!主題歌の「Lose yourself」はメチャメチャカッコいい!ヒット曲の多いエミネムの中でも屈指の名曲です。
映画自体も如何にエミネムを知ってるかで評価が変わってくると思います。母親との確執だったり、娘(映画では妹)への愛情とか。ラップ・バトルの最終戦で自分の事をネタにするラップをしていたのは、その後の自分の心情をさらけ出すようなラップ・スタイルに繋がってますね。
ヒロインのブリタニー・マーフィーがエロ可愛いですね。ホントこういう役上手かったのに亡くなってしまったのが残念です。RIP、ブリタニー。実はライバルがアンソニー・マッキー。マーベルのファルコン役で有名になる前ですね。ラップもできたんや!
ラップのシーン以外は特に大きな盛り上がりもなかったりするのですが、こういう仲間内で喧嘩したり、ダベったりしてるのって良いなぁと思います。夢を語ったり現実に悩んだりって若い頃の特権ですよね。そういえチェダーが銃で自分を撃っちゃったシーンを見て、アメリカ人って誰でも銃使える訳じゃないんだってのに改めて気が付きました。
しっかし、映画の主題歌の為に「Lose yourself」作れちゃうのが、この頃のエミネムの凄さを物語ってますよね。出すアルバム出すアルバム名曲揃いでしたし。決して万人ウケする映画ではないかも知れませんが、エミネム好きの方にはマスターピースである事は間違いない作品です。
エミネムだ
プレス工場で働くことで負け犬と言われても、自分の歌で成功することを夢みていることで、今を精いっぱい生きているところが切ないが、その後の彼の活躍を知っているので安心して見ていられる。実際のライブステージを盛り込んでもよかった気がするが、そうしないところに、監督がエミネムの伝記映画ではなく、ドラマとして作り上げたかったのだろう。
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