「この物語のいいところは、 人は清廉であるべきだと押し付けがましいこ...」ジェイムズ聖地(エルサレム)へ行く nopasanadaさんの映画レビュー(感想・評価)
この物語のいいところは、 人は清廉であるべきだと押し付けがましいこ...
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この物語のいいところは、
人は清廉であるべきだと押し付けがましいことを言わないところです。
純朴なキリスト教徒だったジェイムズが
次第に都会での渡世術を身につけた強か者になりますが、
それが悪いとか、堕落したとか言っていません。
そして最後に念願かなってエルサレムに足を踏み入れたことを喜んでいますが、
彼が改心しただとか、初心を取り戻したのだとも言っていません。
清濁をあわせ持ち、
状況で気持ちはいくらでも変わるのが人であって、
それでいいんだよって言っているように想えました。
この映画を観て
私は「聖地エルサレム」のことを何も知らないことに気付かされました。
「聖地」というからには
きらびやかだったり、荘厳だったり、
他とは隔絶した何かがあるという妄想を抱いてしまいますが、
最後にエルサレムとして見せられた光景はただの街の一つでした。
「聖地」って何でしょうね。
もしかしたら、場所に意味があるのではなく、
そこまで行くことが目的なのでしょうか。
ジェイムズがイスラエルで通った協会の牧師が日々試練だと言ったように。
フライヤ。搾取される側?金持ち父さんでいうところの賃金労働者?
なんか、イスラエル人が言いそうなワード!
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