チェルノブイリ・ハートのレビュー・感想・評価
全1件を表示
20年後の日本
クリックして本文を読む
ドキュメンタリーなので評価は特にない。
本編では2つのドキュメンタリー番組(2002年)が放送される。
・チェルノブイリ・ハート
・ホワイトホース
チェルノブイリ・ハートとは病気の名前だ。
水俣病、四日市喘息、川崎病と同様で
公害が酷く地域名が病名になったものだ。
どういう病気か本編で説明しているが、心臓病の1つで、
主に心臓に穴が開いてしまい、手術をしないと助からない病だ。
現在、チェルノブイリが原因でこの病になっている子供は7千人いる。
※2002年の話だと思う
ベラルーシのゴメリ州の甲状腺がん発症率は事故後、1千倍に増加した。
※チェルノブイリの汚染地域
学生の健康診断で内部被爆量を測定しているシーンが印象に残る。
きのこ、イチゴ類、魚、etc
セシウムを多く含む食材があるらしく、
映画ではイチゴジャムを食べて、内部被爆量が上がった学生が
医師に注意されていた。
この地域で健常児が生まれる確率はわずか15~20%で
ほとんどが身体障害や知的障害を持って生まれてくる。
映画では脳が頭蓋骨に収まらない水頭症、
とても人間の体とは思えないような腫瘍が出来ている子供が
多く画面に映る。
放射線は細胞分裂をする際のDNAを破壊するため、
成長期の子供達に多大な影響を与える。
※日本のTVではあまり取り上げられなかったが、
児玉龍彦教授のYouTubeを見ると良いと思う。
このドキュメンタリーは、地上波で流すべき内容だと思う。
ホワイトホースは
チェルノブイリから3Kmの地域に住んでいた青年が20年ぶりに
立ち入り禁止区域だと思われるが、故郷に戻る話だ。
青年の悔しさが伝わってくる。
青年は2007年に病死した。
コメントする (0件)
共感した! (3件)
全1件を表示