劇場公開日 2006年1月28日

「アントニオ猪木を偲んで」スキージャンプ・ペア Road to TORINO 2006 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アントニオ猪木を偲んで

2022年10月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

アントニオ猪木
10月1日死去
享年79

U-NEXTで鑑賞
初鑑賞
二人乗りスキーという嘘のような嘘のドキュメンタリー
所々馬鹿馬鹿しいインチキな自称自然現象に騙されないぞ笑
黒豹じゃねーし
違うだろと苦笑いしてしまう場面が多い

ここまでは序の口
CGは今から16年前だし時代が時代とはいえ昔のプレイステーションみたいでちゃっちいが内容の馬鹿馬鹿しさがぶっ飛んでいる
ちゃっちいのは逆にそれが狙いかもしれない

元気ですか!
猪木といえば闘魂ビンタだがあんなところにいたらアックスボンバーより危険なのになぜ係員はあのまま放置させていたのか
結果オーライだが

ドイツ代表モミアゲの新技をきっかけに各国が次々とアクロバティックで危険な荒技に挑戦
はじめは各国共々成功していたのだが競争原理が働いたせいかその内どんどんエスカレートし派手に失敗も連続
これはCGで正解
全盛期のジャッキーでもやらないだろう
オーストラリア代表の技にいたってはみうらじゅん氏が観たら「これ絶対に入ってるよね」と言いそう
最後の最後は競技会場で遺影を持った喪服姿の遺族にとどめを刺された
大笑い

雰囲気だけは真面目だが本当にくだらない
それでもナビゲーターの谷原章介やナレーターの政宗氏によって妙な納得感に引き込まれる
実況と解説も良かった

嘘くさいようで嘘なドキュメンタリーは人類史においてわりと世の中に多い
軍事政権の国策映画やパヨクによる反日映画が代表的といえる
しかしこの作品がそれらと一線を画しているのは洗脳しようとか騙そうとか内輪で自己満足しようとかじゃなくただただ笑わせようというサービス精神が全面に溢れている
それが良い
それが素晴らしい
でも星3

迷わず観ろよ
観ればわかるさ
ありがとう!

野川新栄