「辛亥革命、結局よく理解できませんでした」1911 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)
辛亥革命、結局よく理解できませんでした
辛亥革命から100年を記念して製作されたと思われる本作。確か、売り文句は「レッドクリフ」のスタッフが結集!とかだったかと。
そもそもレッドクリフがたいしたことの無い作品ですから、アピールポイントを間違っているとは思います。
また、ジャッキーチェンの長年のファンとして見に行きましたが、近年、さすがにアクションが厳しくなったせいか従来とは全く違ったカラーの映画が増えておりますので、本作もいわゆる「ジャッキー映画」を期待されると間違ったことになります。
本作をお勧めするのは、ジャッキーが出ていればとりあえず見ておこう、という熱烈ファンの方、及び辛亥革命とはなんぞや?という興味を持てる方に限定されそうです。映画としての面白さを期待される方にはおやめになったほうが良いですよ、とお伝えしておきます。
歴史もの・史実もの好きの方には、正直この映画を見ても、辛亥革命についてはよくわからないままですよ、ともお伝えします。編集の問題がそもそもの脚本どおりなのかは不明ですが、流れが非常にわかりづらく、大きな話の流れはぼんやりと見えるものの、直前で示されたストーリーと次のシーンのつながりがぶつ切り状態で、「なぜこのシーンがここで??」と悩まされること請け合いです。最終的には「よくわからなかった」という感想にならざるを得ません。
想像するに、100年という記念の年に何か残るものを作りたかった人がいたんだろうな、ということかと。
好奇心の強い方なら、この映画では消化不良でよく分からないから、辛亥革命について改めて学ばれる方もいるかもしれませんね。
独りよがりな時の富野カントクと同じにおいを感じました。残念です。
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