「謎の連続失踪事件」七つまでは神のうち odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
謎の連続失踪事件
クリックして本文を読む
冒頭のクレジットで「年間の行方不明者は10万人、その内1万人はいまだに不明・・」なんだか本作の失踪事件を盛り上げようとしているのでしょうかね。失踪と言っても事件性は少なく単なる家族との不和から家出とか、借金取りに追われた夜逃げ、高齢者の認知症による徘徊などが殆どの様です。
タイトルの「七つまでは神のうち」とは、7歳までの子どもは神様から授かった大切な存在である、という意味のことわざ。この言葉には、「いつ神様の元に帰ってしまうかわからない存在」という、昔は乳幼児の死亡率が高かった時代背景を反映した恐ろしい意味と、無邪気で大切に育てるべき存在という2つの側面があり、七五三の由来にも繋がっているそうです。
本作の冒頭の赤ちゃんは神隠しとしか思えない、繭(日南響子)が最初に遭遇する車に縛られた女性の誘拐事件は、文字通り「犯人」がいて「被害者」がいる犯罪、ただ、携帯は圏外で警察は呼べない設定だから、ちと怖い。急に目の前に突然現れる市松人形からお化けホラーへと転換、同時並行の物語と思っていたのが実は過去の話、娘が行方不明になってしまった両親が、実は娘がイジメが原因で死んでいたことを知って絶望の余り心中、霊になって娘を殺した当時の同級生を殺すという復讐劇。正直、頭のぼけたおじさんには、ブツ切れの構成は一度観ただけでは何が何だか、誰が誰やら意味不明、難解、不条理なホラーでした。
コメントする
