さすらいの女神(ディーバ)たちのレビュー・感想・評価
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ここがパラダイス!
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本物のバーレスク・ダンサーたちを使ったショー。みな肉感的な熟年女性たちで、踊りや歌の本気度がうかがえる。アメリカでどのくらいの成功を収めたのかは描かれてないが、地方巡業においては各地で絶賛されたことだろう。彼女たちをまとめ上げるプロデューサーのジョアキム(マチュー・アマルリック、監督兼任)がフランスへと凱旋帰国するものの、かつての悪行のイメージを拭い去ることが出来ず、都会での公演が思うように開催出来ない。結局はパリ以外の地方を転々と渡り歩くが、ジョアキムの二人の息子を連れて回るようになってから、看板ダンサーのミミとの関係がギクシャクするようになった。
ダンサーたち一人一人の人生がにじみ出るような雰囲気といい、自分たちのショーだというプライドが彼女たちを魅力的に仕立てあげていた。下っ腹が出ていても充分セクシー。ニップル・アクセサリーが卑猥さを抑制し、ステージ上で舞う彼女たちが眩いのです。
最後に辿り着いた廃ホテルが人生最期のパラダイスであるかのような描き方。進め、進め、進め。単なる休息であることを信じたいし、もうフランスから世界へと飛び出してもらいたい。
それにしてもホテルやバーに行く度に音楽やテレビを消してくれという繊細さを感じさせるこだわりが興味深い。
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