「常識を笑えってか」荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
常識を笑えってか
本作の魅力は奇妙なキャラだろう、映画の長さではとてもそれぞれのキャラの魅力を描くのは無理である。コミックのファン層なら分かっているので成立するが初見ではコスチュームにばかり目が行き中身に届かない。
野暮を承知で言わせてもらえば、社会風刺も無くギャップを面白がりたいだけで荒川河川敷のホームレスをいじって何をしたいのか分からない、フィクションとはいえ河川敷にタワーマンション計画なんて無知の極み、不法占拠と自由気ままとは次元が違い過ぎる、わざわざ河川敷にひっかけなくてもこれだけの予算、出演陣が使えるなら離島の観光開発でも仮想の集落でもいくらでもファンタジーの描きようがあろう。要するに様式や常識を逆撫でしたいのがコンセプトなのだろう、よくできた学芸会でした。
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