「世相反映か」ステイ・フレンズ Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
世相反映か
世相を反映しているのか、最近 ストーリーの軸となる部分が どうも似たり寄ったりの作品が 多い気がします。 それに もれなく加わったのが 本作品。 「後腐れのない 体だけの関係(カジュアルセックス)」、「不治の病い」、「介護と 家族 」。 エンディングで巻き返しがくることを願ったのですが、フツーの恋愛映画 止まりでした。。
ニューヨークでヘッドハンターをしているジェイミーは、ロサンゼルスのアートディレクター、ディランを転職させるため ニューヨークに招く。 失恋から 恋愛そのものを楽しめなくなっていた2人は、互いに価値観が似ていると知り 恋愛感情なしのセックス・フレンドになるが、次第に 2人の関係に微妙な変化が表れ…(作品情報より抜粋)。
ジェイミーを演じた ミラ・クニスちゃん。 相変わらずの目力で、ストーリーをぐいぐい引っ張っていきます、が… 女性の私から言わせると、セクシーさに欠ける。。 前述したとおり、アンちゃん(アン・ハサウェイ)や ナタリー(ナタリー・ポートマン)が 似たような役どころでセミヌードを披露していたので、どうしても 比べてしまいます。。 特に アンちゃんの脱ぎっぷりの良さ&セクシーさを見た後だと、ミラちゃんは 霞んでしまう。。。 スタイルは 抜群なのにね、たぶんトーク&演技が軽いところも ひびいたのかな。。。
ジェイミーの相手役・ディランに ジャスティン・ティンバーレイク。 こちらは キャメロンとの作品でコケた分を 取り戻せているような、まあまあがんばったで賞。 でも… 歌手に専念したほうがいいんじゃないかなぁ、歌うシーンが 一番シックリきてたし。。。 童顔に ナイス・ボディはいいけれど、演技はイマイチ。。。遊び人なんだか、真面目なんだか 後半はその違いさえ読みとれない ビミョーな演技。
ジャスティンをカバーするために? 父親役にリチャード・ジェンキンス。 こちらも ストーリーに(無理やり?)組み込まれた配役っぽく、扱いが雑ですが 名優なので いてくれてありがとう(敬礼。)
作品にスパイスを効かすために? ディランの同僚役に ウッディ・ハレルソン。 こちらもねぇ、(ある意味)ディランを導く…という ポジションにいるのですが 印象も薄く。。
その他、エマ・ストーン(『ゾンビーランド』の ウィティカ、ミラちゃんに ちょい似。。目だけ?笑)、マシ・オカ(TVシリーズ『ヒーローズ』)、ラシーダ・ジョーンズ(『ソーシャル・ネットワーク』の弁護士)、ジェイソン・シーゲル(『ガリバー旅行記』のホレイショ)などなど、面白い配役で 演出はいいのですがストーリー倒れ。。
個人的には DVDでも良かったかなぁという印象ですが、いま 話題の人たちが揃っている作品ですし ストーリー(メッセージ性)は弱くても ニューヨークの街を楽しめたり 娯楽度は結構あるので 期待しないで観るのもアリだと思います。
P.S. “映画の中で 映画を観る”というアイデアが古すぎて 減点しようかと思ったのですが、起承転結を作ろうと 努力しているように感じたのでそのまま3.0評価で。