劇場公開日 2011年10月1日

「アラが目立ち、演出が臭い」DOG×POLICE 純白の絆 KGRさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アラが目立ち、演出が臭い

2011年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

全体があまりにも安直で予想通りに進み、意外性全くなし。
唯一意外だったのはきたろうが獣医だったことくらい。

設定、展開、演出がすべて想定内。
戸田恵梨香はずっとしかめっ面してて、感情の揺らぎとか起伏を感じられない。
堀部佳亮や松重豊の立ち位置も全く想定内で警察内部の反目の構図があまりにも陳腐。

犯人を取り逃がした後のマスコミの反応もそうはならないと思うけどね。

行軍の野営で酔っぱらう演出もなんだかなぁ。

まさかここでボール咥えるシーンをスローにしないでしょうね、と思ったら案の定スロー。
「252」を思い出しました。

細かい点でも、例えば冒頭は犬のお産だというのに診察台に寝ている犬のおなかはペッタンコ。
無駄吠えしない犬たちなので、鳴き声の半分ほどは効果音で鳴き声の調子が不自然。

車が大破する威力の爆発で犬が炎に包まれて吹っ飛ぶのに、なぜ火傷もせずに前足骨折だけ。
警備犬はいつかは引退するし、何匹もの犬と別れるはずなのにいちいち泣いてちゃキリがない。

H字鋼は映画のサイズなら、50kg~70kg/mぐらいあるので、
1本あたり200~300kgとしても、数本あれば1t~1.5tはある。
倒れてきたら、動けないどころの騒ぎじゃなく、よくて粉砕骨折、悪けりゃ死亡。
鉄パイプで車ひっくりかえせるくらいの力でもなけりゃ持ち上げるのは不可能。

地下鉄の駅間の空間からモールの広場までどう考えても6分で往復は無理。

最後にこう言う事件物でいつも思うのは、犯人の金はどこから出ているのか。
派遣社員だか契約社員だか知りませんが、理不尽な対応で首切られ、恨みを持つまではいいとして(よくないけど)その後の暮らしにも金はかかるし、あれだけの機材と、警備員の服や隠ぺい工作にも金はかかるわけで、爆弾の材料もただではない。(簡単に手に入るのかは置いといて)

結論。2時間ドラマで十分。

KGR