「新鮮味はあまりなかったかも」DOG×POLICE 純白の絆 ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
新鮮味はあまりなかったかも
警察の特殊部隊、動物、パートナーとの信頼、組織間の対立、過去の汚名を挽回、ゲーム感覚の無差別犯罪…。いずれも、一度は別の作品で取り上げられたようなテーマの断片を、もう一度再構成した作品という印象でした。
なので、つまらないとは言わないものの、新鮮味はあまりなかったかも。ある程度、話の展開も予想できたし。
市原隼人君は、以前は爽やかな好青年のイメージでしたが、今や暑苦しい(^^;)、そしてちょっと反社会的なイメージも感じます。今回の役には合っているとは思いますが、個人的には割と苦手なタイプ。
戸田恵梨香さんは、クールビューティな役がはまっていたとは思いますが、警備部の制服と装備をつけた状態でも体の線の細さがわかってしまうので、若干リアリティに欠ける気がしました。ま、とりあえずキレイだからいいか(^^;)。
この作品に登場する刑事たち、別の作品でも警察関係者の役をやっていた人が何人もいて、すんなり受け入れられるんだけど、妙な違和感もあったりして、不思議な感じでした。
この作品で唯一意外だったのは、犯人の扱い。もちろん最後に犯人にたどり着くのですが、よくあるケースとしては、捕まる直前に犯人が社会への不満をぶちまけたり、それに対して主人公が言い返したり…的なやりとりがあるのですが、この作品では、この辺りが非常にあっけなく終わります。それより主人公の危機をパートナーの犬が救うというエピソードを重点的に描いていました。前半部分でチラチラと犯人の姿が登場したときは、その異常性をかなり強調した描写だったのに、肩すかしで終わった感じがしました。
主人公のバディである犬のシロ。耳が大きくとがっていて鼻先も細長いので、ちょっとキツネっぽい顔つきです。予告編などの事前の映像を見ていたときは、あまりかわいくない印象でしたが、本編を見ている間は、特に気になりませんでした。
作品の中に、スティーブン・ジャッブスなる人物が出てきます。黒のタートルネックにジーンズ姿で、明らかにスティーブ・ジョブズをイメージしていることがわかります。ジョブズが亡くなってすぐのタイミングだったので、ヘンな感じでした。