「こんなに楽しいのに、何故に日本では未公開?」ブルー 初めての空へ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに楽しいのに、何故に日本では未公開?
「アイス・エイジ」「ロボッツ」などを手掛けた20世紀フォックス製作によるCGアニメ。
雛の頃人間に捕まったが、優しい飼い主に拾われて大事に育てられてきたアオインコのブルー。実はブルーは絶滅寸前の貴重種で、繁殖の為メスのアオインコが待つブラジルへ。そこでトラブルに巻き込まれ、大自然の中に放り出されてしまう…。
リオ・デ・ジャネイロを舞台にしたカラフルな映像は美しく、ノリのイイ楽曲は体が思わず動きたくなってしまうほど。(アカデミー主題歌賞ノミネート)
可愛らしいキャラデザインと、ユニークでメリハリのある性格付け。
過保護に育てられたせいかインコなのに空も飛べず、臆病だったブルーの成長と勇気。
勝ち気なメスのアオインコのジュエルとの夫婦漫才のようなやり取りと、仄かに芽生えるロマンス。
珍しい鳥を捕まえて売り飛ばそうと企む悪い人間たちの傲慢。
悪役オウムとのアクション、捕まったジュエルを助ける為、ブルーは遂に空を…!?
そして、ブルーと飼い主リンダの絆と自立。
…などなど、お腹いっぱいの要素をたっぷり詰め込み、ピンチに次ぐピンチのスリルとユーモアのバランスも絶妙、とにかく明るく楽しく面白い!
日本で劇場未公開だったのが不思議と言うより信じられないくらい。「アイス・エイジ」や「ロボッツ」より面白かったかも?
テンポ良く、最後まで飽きる事も無く、見終わったらノリノリ、気分はすっかり大空へ。さあ、飛び立とう!(笑)
オリジナル音声では、ブルーをジェシー・アイゼンバーグ、ジュエルをアン・ハサウェイが担当。
吹替版で鑑賞、オリジナルで見てみたかった気もするが、ちゃんとプロの声優が務めていたので、何の違和感も無くすんなり見れた。
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