「山田孝之の一人三役のオムニバス。」ミロクローゼ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
山田孝之の一人三役のオムニバス。
プロローグはオブレネリ・ブレネリギャーの幼少期。少年はミロクローゼ(マイコ)に恋をして、そのうち一緒に暮らし始めるのだが、それは少年と大人の女性の恋。一緒に住めればそれで幸せだったが、ある日、イタリア男と仲睦まじげに歩いている現場に遭遇し失恋。
青春相談員のストーリーは単なるギャグでしかないが、それなりに納得。
三つ目のタモンのストーリーは、花屋のユリ(石橋)に恋をして、これまた純愛路線で突っ走るのだが、盗賊団に彼女を奪われ、刺青を入れられ女郎屋に売られたと知る。彼女を探し続けるうちに徐々に江戸時代へと変化し、女郎屋の賭博場でのクライマックスとなる。スローモーションをふんだんに取り入れた大胆な殺陣は素晴らしく、どうやって撮ったのかが知りたくなってくるほど。
エピローグは大人になったオブレネリ・ブレネリギャー。ミロクローゼを失いぽっかり厭いた腹を鍋の蓋でふさぎ、今では秘湯をめぐる趣味で生きていた。偶然訪れた寂れた旅館の女将となっていたミロクローゼに出会い、彼女を取り戻そうと思うが、主人に一喝されて去っていくという展開だ。
中島哲也にも似た映像は面白かったが、ストーリーがどうでもいい・・・
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