「反反捕鯨映画」レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
反反捕鯨映画
ホラー映画の皮をかぶった反反捕鯨映画だった。捕鯨が正義だと言いたい訳ではないだろう。捕鯨漁師一家が犯人役だ。でも、鯨を見に来た観光客の性格の悪さや偽善者ぶりや、反捕鯨論者の非理論的な会話など、反捕鯨主義者への皮肉がたっぷりだ。
最後に日本人の裕生奈江が助かるのは、IWCで長年反捕鯨主義者と闘い続ける日本への敬意なのかもしれない。でも、その日本人も決して善人としては描かれていないし、黒人や障害者も容赦なく殺されているところは、やはりどちらが正義なのかではなく、偽善者が許せないのだろう。
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