「完成後3年、ようやく公開。大人も楽しめる名作。」あぜみちジャンピンッ! 温故知新さんの映画レビュー(感想・評価)
完成後3年、ようやく公開。大人も楽しめる名作。
無名の監督。無名の役者たち。人は死なないし、恋愛もラブシーンもない。正義の味方も出てこない。
子供たちの青春映画だと言う。
だから、公開まで時間がかかったのだろう。今後、各地の学校などを巡回して上映するというが、日本のアカデミー賞にノミネートされてもおかしくない普遍的テーマの素晴らしい作品だ。
日本の映画界に、骨のある映画人はもはやいないのだろう。観客がこの映画を盛り上げていくしかない。
主演の大場はるかをはじめとするダンスチームの少女たちの躍動感と美しさ。口がきけない主人公がダンスという表現手段に出合った時の喜び、魚沼の自然。ドキュメンタリー映画のような、不自然さのないシナリオ。
何度も泣いた。オジサンになると、なかなか泣けないのだが。
東中野のとても小さな映画館で8月19日まで上映している。
だまされたと思って、大人たちが観に行ってほしい。
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