「腑に落ちぬ」リセット メガメガさんの映画レビュー(感想・評価)
腑に落ちぬ
クリックして本文を読む
いまだに映写技師っているんだ、とか、休憩時間に普通に飲み物買いに行くんだ、とか、売店の女性との何か思わせぶりな会話とか、出だしは期待感満載の好調な滑り出し。
さて、停電後に人の中身だけが消えて服だけが残っているとうい不思議な状況。ここまでは、面白かった。
しかしこのあとの展開がどんどん萎縮してゆき、閉塞感のみ。売店の女性はどうなった?そんな関連も霧散し、ただ思考能力を奪われた悪夢の中で悪あがきをしているような展開に。
燃えるものを集めて燃やせよ、なぜそうしない、と電気式の光だけに頼る連中にイライラ。松明に火をつけるシーンで、なぜ建物に火を付けることを思いつかないかな。
その松明で自動車のガソリンに火をつけたりとかも。
制作側の大人の事情なのか、確かに人が消えるシーンは単に服だけ残しておけば良いし、自動車もクラッシュなどなく適当に並べて置いておけばいいし、建物燃やしたりしたら制作費がかさむだろうしと、低予算の制限の中での苦肉のアイデアでなんとか完成させたのだろうとは想像がつく。スタッフの悲哀を想像。もっと予算をつけてリメイクしたら良い映画になる可能性はある。
コメントする