映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦のレビュー・感想・評価
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面白かった
シリーズではかなりの当たり回でけっこう面白かった。オナラにこだわったストーリーが面白くて、女スパイのレモンちゃんがかわいい。市原悦子のメイドがかっこいい。アクションもスリリングだ。
劇場版らしい内容!!
ヒロイン(スノモノ・レモン)のデザインが普段の画風と違う所がいかにも劇場版らしく、シリアスでクールなキャラもあって、非日常感がシリーズの他の作品と一線を画していると思います。しんのすけが、もう今後はないんじゃないかと思えるくらい、いつになくやる気になっており、子供に対するモチベーション(アクション仮面から名指しで指令)とインセンティブ(シールを集めてアクション仮面と握手)の重要さを分かり易く描いています。後半もグイグイ引っ張り、しんのすけの動機がレモンへの信頼に切り替わる所が微笑ましく、いつもの家族一辺倒の内容とまた一線を画しています。2017年の作品から遡って観ていますが、この辺りは映画.comの登録情報が適当で、アクション仮面(玄田哲章)と小桜エツ子は元より、ヒロイン・愛河里花子、堀内賢雄や井上喜久子の名前すらなく、寂しいです。
オラ、スパイだゾ
アクション仮面からメッセージを受け、謎の少女レモンと共にアクションスパイになったしんのすけ。
ヘーデルナ王国から正義のカプセルを奪う為、奮闘するが…。
シリーズ19作目、2011年の作品。
ヘーデルナ王国、ヘガデル博士、スカシペスタン共和国、ナーラオとヨースルなどしんちゃんらしいユニークなネーミングにニヤリとする一方、作戦の裏にはある陰謀が…という本格スパイ映画張りの展開で、パロディと言うより立派なオマージュ。
これまで同様、しんのすけのおバカパワーと家族愛がきちんと織り込まれているが、本作の主役は少女レモンである事には何の異論も無いハズ。
両親にスパイとして教育され、 常に冷静で感情も表さないクールな女の子。
しかし、しんのすけとその家族に触れ、さらに作戦の真相を知り、変わり始める。
最後は“上司と部下”の関係でしかなかった両親と和解、しんのすけにだけこっそり本名を教え、笑顔を見せる。
少女の成長と自立の物語をしんちゃんらしい笑いの中に描き、ヘガデル博士と家政婦イツハラさんは面白キャラで、今作も無難に楽しめたが、春日部防衛隊の出番が少なく、同じくスパイを扱ったシリーズ6作目「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」と比べるとメリハリに欠けた。あちらはぶりぶりざえもんが登場したからなぁ…。
敢えて「オトナ帝国」や「戦国大合戦」とは比べない。
毎回毎回比較されて気の毒だから。
今回のテーマは…
今回はあの国と子供の精神的自立と初恋が肝でしたね。
観る前に気になってたのは、[夕陽のカスカベボーイズ]以来久々の登場となる異色女子キャラであるレモンちゃんの存在。[夕陽の…]は私的には現実と虚構の対比と映画マニアに対する警告を描いたしんちゃん版[ラスト・アクション・ヒーロー]として素晴らしい出来だったけど、果たして今回は…と心配していました。
しかし、観てみてびっくり!これは、しんちゃんの初恋を描いた立派な恋愛映画だったのね。
サブキャラの他の子達がここまで無視されたのも珍しいけど、それはしんちゃんがレモンちゃんに抱いていた気持ちを考えれば仕方ない事なのかも。何せ、しんちゃんはレモンちゃんを助けたいが為にヒロシとぶっかって自己を通すのだから。前作の[…花嫁]ではしんちゃんからの愛に対するアプローチに甘さがあったけど、今回はきちんと表現出来てたと思う。やっぱり、しんちゃんには年上が似合うね。
…それにしても、今回の映画ネタがあのホラーとは…素晴らしすぎます。
来年は節目の記念作。今までに次回作を予告した事ってあったっけ?期待してまっせ!
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