「持たなきゃならない武器は「落ち込まないこと」」ロック わんこの島 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
持たなきゃならない武器は「落ち込まないこと」
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映画「ロック わんこの島」(中江功監督)から。
この作品は、三宅島の噴火で住みなれた地を離れるが、
新潟県中越地震発生時の山古志村を舞台にした作品もある。
東日本大震災・・も、きっと同じような作品が出来るだろう。
さて、気になる一言は、被災者に共通するかな、と選んでみた。
何もかもなくして、落ち込んでいる家族に、
父親役の佐藤隆太さんが、妻役の麻生久美子さんに向かって呟く。
「死んだじいちゃんが言ってた。噴火のような、
俺ら人間にはどうしようもない自然との戦いに直面した時、
俺たちが持たなきゃならない武器は1つ。
落ち込まないこと、落ち込んだら、負けるぞ」って。
私が被災していないから、説得力がないかもしれないが、
この台詞は、心に響いた。
(のちに、じいちゃんはそんなことは言ってない、とわかるのだが)
復興の鍵は、被災した人たちの気の持ち方、という話を、
阪神淡路大震災の経験者から、教わったことがある。
「落ち込まないこと」・・簡単そうで難しいことは承知の上で、
この台詞に光を当てることにした。
「傷付いたのは人間と動物だけじゃない」「お天道様が応援している」
こんな台詞もメモしてみた。
犬が主人公なのに、私の視点は被災者に向いてしまった。
子どもと動物が主役の映画は、観ないことにしているんだけどなぁ、
あっという間に、涙がこぼれちゃうから。
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