「おじさんがかわいそう」マーラー 君に捧げるアダージョ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
おじさんがかわいそう
売れっ子作曲家のマーラーがフロイトに精神分析を受け、自分と若い嫁の生活を振り返る。マーラーは芸術家で魂の自由を描く存在のはずなのに、嫁の自由は認めておらず、それで結局関係がうまくいかず浮気されてパニックを起こすなど、なんだか残念な人物だった。
クラッシック音楽が存分に聴けると思ったのだが、マーラーに馴染みがないため、どの曲がマーラーでどの曲が映画音楽なのかさっぱり分からなかった。それに聴いてもあんまりいい曲だとも思えなかった。「これがマーラーさんの新曲です」「わー!」というような分かりやすさはさっぱりなかった。
つまらなくはなかったけど、おじさんとおばさんばっかりで、高揚感もなく人生の悲哀ばかりを感じさせる映画だった。
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