「天使ものにはハズレがない」Ricky リッキー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
天使ものにはハズレがない
科学薬品工場に勤めるカティ(ラミー)。そこへ新入りのパコ(ロペス)がやってくる。出会った日、お互いに惹かれるモノがあったのか、休憩時間にトイレの中で・・・(映像はない)・・・
男の子リッキーが生まれてからも家庭は順調だったが、リッキーの背中に痣があるのを見つけてから、虐待してるんじゃないかと夫パコを疑ったカティ。口論となり、パコは家を飛び出してしまった。
やがて、リッキーには翼が生えてきた。将来いじめられることを恐れ、医者にも診せず娘のリザ(マヤンス)とともに大切に育てようとする。ロトくじが当たり、買い物へとでかけたとき、リッキーは店内を飛び回る。おかげでリッキーの姿は多くの人の目に晒されることとなった・・・当初はマスコミの取材も入院も一切断り続けたカティだったが、やがてニュースを見たパコが戻ってきて、金のためにマスコミに取材させることを提案する。アパートの前でマスコミに取り囲まれた途端、カティは紐を話してしまい、リッキーはどこかへ飛んで行ってしまう・・・
行方不明になって何日も過ぎたが、依然リッキーの行方はわからない。嘆いたカティは一人で湖のほとりへ。入水自殺?しようとしていたのだが、そこへ空からリッキーがやってきた。捕まえてまた一緒に暮らせる・・・と考えたのも束の間、リッキーはまた空へ飛び立ってしまうのだ。ずぶぬれになりながら家へと戻ったカティ。そこには仲良くなっているパコとリザの姿。
きみは天使?などというキャッチコピーもようやくわかる。新しい家族の絆を取り戻すためにのみ生まれてきたんだね。ラストシーンは新たに子を宿したカティの姿。そしてスクーターで仲良く学校へと向かうパコとリザ。こうなってくると冒頭の「子どもたちを育てるのが辛い」と訴えていたカティのシーンは意味があったんだろうか?とも思えるが、パコが出て行った直後はそれほど辛かったのだと、女の弱さを表現していたんだな。