美人図のレビュー・感想・評価
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歴史に名を残した絵師はもしや女だったのでは
という解釈を基に制作された映画。女という身分を隠して宮廷絵師になり「女故に成し得た描画表現があった」という裏付けを描いている、と私は理解した。
本国(韓国)では、史実とかけ離れた解釈に賛否両論あるようだが、実際に存在する遺産(絵画)にifの世界を掛け合わせ描いた想像世界は上手に表現されていると思う。
作品中、複数の女優たちの大胆なヌードが描かれているが、どれもいやらしさは無く、主役たちの情事も美しいシーンに仕上げた点は評価したい。…が少々、男女の心理描写を(特に後半)情事にばかり焦点を当て過ぎた感は否めない。
想像世界を描いた作品として面白く観られるが、「シン・ユンボクはもしかして女かも」という解釈には信憑性が薄く、当時彼が何故に俗画を多く描いたのかという謎に迫るのであれば、是非に男という設定のもと考察した作品を観たい、という思いから星は少なめで。
時代と恋愛
きっと性別を偽ったり、家業を継がなきゃいけないのは時代として当然だったのだろう。
どの国も、そしてそれは同じなのでしょう。
さて、どこかに官能的ラブストーリーと紹介されていたので手に取ってしまいましたが…
おっしゃる通りですが、官能さよりラブストーリーの方が強いかな?!と思いました。
ただ、切なさや苦悩の描き方、他国の拷問処刑関連を目にするのが初めてだったので新鮮であり勉強になりました。
でも、まぁ2回目は無さそうなので。
美しいラブストーリ☆絵師にも注目☆
自殺してしまった兄に代わって、女であるのにそれを偽って宮廷に絵師として入っていく。
女と噂されても師にかばってもらい、絵師として実力をつけていくのですが、なぜか低俗な
世界を描き出して、そこからストーリーは展開していく。やがて一人の男と恋に落ち、でも
それが許せない師。いつしか師もこの女絵師に秘めていた恋心を爆発させていく。とても、
構成は練られていて面白かったです。やがて、女であることがバレテ、最後はどうなるの?と・・・
最後まで気が抜けない作品でした。性描写もいやらしさも感じることなく、ただ美しく表現されていたな。って思います。
キム・ナムギル氏は本当にいいですね(#^.^#)男らしい役柄で好感もてました。
絵師という役柄について垣間見れて勉強になりました。かつては居たんですねー。
ここに作品の視点を置いたなんて新鮮です。
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