「押井監督作品の中でも特に押井愛をためされる作品」28 1/2 妄想の巨人 みるさんの映画レビュー(感想・評価)
押井監督作品の中でも特に押井愛をためされる作品
まずこの映画は舞台劇『鉄人28号』のメイキング兼ストーリー映画となっています。
Wikipediaの情報によると「どうせメイキングを作るならドキュメンタリーにして舞台演出をしながら映画が撮れれば面白いと思って作った」と語っているそうです。
なのでこの映画を楽しむには先に舞台劇『鉄人28号』を見ている必要があります。今ならDVDなどで見えます。
ですが、この映画は舞台劇『鉄人28号』を先に見ていたとしても意図的に分かりにくく作られています。
意図的に分かりにくくしているのですが、この意図的な分かりにくさこそがメイキング映像としては楽しめなくなっており、ストーリー映画としてもメイキング映像としての側面から分かりにくくなってます。
押井監督の名作「トーキンヘッド」が好きな人はギリ楽しめると思いますが一般的な視聴者は振るい落とされるんじゃないでしょうか?
個人的には嫌いになれない作品ですが、メイキング映像なのに主役の南果歩さんがほぼ出てこなかったりサンプラザ中野くん以外の主要人物もほぼ出てこないので星2にします。
ちなみに題名はフェデリコ・フェリーニ監督の名作『8 1/2』からとられています。
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