ルイーサのレビュー・感想・評価
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孤独はつらい、だが人は誰かと繋がっている。
孤独な初老のルイーサ。話し相手の猫と仕事をいっぺんに失う。手元にはわずかな金。まさにどん底状態。さて、自分に置き換えて見るといったいどうするか?ふん、しばらくはふて腐れ何もせず寝て暮らすか・・・。だが、ルイーサは行動に出る。バスに乗り地下鉄に乗りあちこち彷徨いながら、自分は何をすべきか何が出来るか探して歩く。バックに写る都会の風景、人の姿。だがみんな背景に過ぎない。ルイーサは独り歩く。物悲しいギターの音色をバックに歩く。やがて他人と思っていた人が自分に手を差し伸べてくれることに気付く。そう、どんな時でも希望はある。負けてはいけない。あまりにも小品。でも、これも映画。この間劇場で観た『バトルシップ』が一流ホテルでのディナーなら、これは駅前の小さな食堂の焼き魚定食だろう。
でも庶民の味方の味も大切。何を感じるかは観た人の感性。
朝の来ない夜は無い。そうだねルイーサ。
彼女と猫と地下鉄
喪失感と絶望に向き合っていくお話です。心がふんわり軽く温かくなりました。
なんとしても猫の火葬費用を!ルイーサの思いがけない果敢な行動に驚かされます。急に色々しょいこんでショートした心には、周りを見渡す余裕なんかないのでしょう。
孤独の沈黙は、ブエノスアイレスの景観と気持ちの良い音楽が埋めてくれていました。なかなか素敵でした。
声をかけたり、かけられたり。家族を失った30年前から封印されていたらしい彼女の愛らしさや茶目っ気が、肩の力が抜けて少しずつ見えて胸が熱くなりました。
地下鉄が彼女の活動の舞台になっていますが、ブエノスアイレスでは日本の中古車輌も結構使われてるとか。確かに懐かしい感じの車輌もあったかも、詳しい方ならすぐに見分けられるんでしょうね。
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